最近は技術革新が進む世の中になっており、機械やAIが人の代わりを担い始めている。
製造業やサービス業はその影響を色濃く受け始めているといえるだろう。今まで安定してキャリアを積み重ねてきたベテラン社員が、急にリストラされる事例が相次いでいるのだ。
機械やAIに置きかえた方が人件費が抑制でき、効率的に業務が進められる、こういった考え方が世界的にも浸透し始めている。
一方で介護職はAIやロボットがまだまだ代行出来ない、良い意味で特殊な分野である。
業務効率化に役立つ、アシストスーツや重労働を支援するロボットなどは介護の現場にも続々と導入されているが、直接お年寄りやハンディキャップを抱える人々を支えるのは、今でも介護職のスタッフである。ある意味で、介護現場や福祉施設で働くスタッフは最も機械やAIに置き換わりにくい業種とも言えるのだ。
ロボットの手ではなく、温かい人の手で歩行を支えてもらいたい、マニュアル的な対応のAIではなく、誠実に優しくコミュニケーションを交わしてくれる人と関わり合いたい、これは介護施設や福祉施設を利用する年配やハンディキャップを抱える人々の素朴な声である。
様々な仕事が技術革新によって機械化され、多くの労働者がある意味で失業を余儀なくされるが、介護職はどれだけコンピュータやロボットのプログラムが進歩しても健在だ。真面目にコツコツと積み重ねておけば、安定したキャリアと経済力が同時に手に入り、失業の不安を抱えなくて良い。この安定感が介護職の魅力である。